2014年09月16日

楽器奏者の為の腱鞘炎対策

Tenosynovitis
 腱鞘炎

   
拙ウェブログ記事からの転載・加筆修正記事です。

・症状
・原因?
・解決策を考える
・付記:判定法など

 かなり個人的な悩みなのですが、同じ危険をはらんだギタリストへの警句として、そして今後の自分への自戒として書いておこうと思います。

実はここ半年余り、左手の腱鞘炎に悩まされています。
(思えば去年は人差し指を切ったり、突き指したり、爪が割れたり、甲に火傷したり災難続きでした。しかも全て左手。ジャンゴの呪いか?)

腱鞘炎は死に至る様な深刻な問題では無い為に軽視されがちですが、仕事や日常生活の全てに影響してしまう意外と厄介な病でもあります。
治療や予防の為には、インターネット上にも様々な情報があるので、そちらをご覧頂く事をお勧めします。
(* 但し、中には個人的な悩みであるという弱味に付け込んだインチキな情報商材サイトや高額な薬を買わせるサイトなどもあるのでご注意ください)

ではありますが、たまたまここに立ち寄った楽器演奏者やその他様々な作業に従事される方が、危険な予備軍から早期に脱出できる事を願って、個人的な体験談を書きたいと思います。

症状
まず症状ですが、左手首(特に親指側)に常に筋肉痛の様なダルさがあります。
(試してみたのですが、2,3キロの重りを持って右手首を40回ほど上下させると、なにもしていない左手と同じ様な感覚になります)
そして、演奏なので動かし続けるとダルさが鈍痛に変わり、動かすのを止めてからも鈍痛が手首の内側の痒みに変わってしばらく続きます。
また、関節の自由度が無くなってコキコキと動きます。

それと、手首の柔軟性が無くなっているので、腕の力を抜いてプラプラさせても健常な方の手の様に柔らかく動きません。
そして、手首の血行が悪くなっている為か、頬などに触れて確かめると、いつも左手首だけが冷えています。

原因
自分で言うのもなんですが、僕はとてもじゃないけど勤勉なミュージシャンとはいえません。
練習も尻に火が付かなければやらないし、作曲週間に入ると何日もギターを弾かなくなります(和音を確認する為に鳴らす程度)。

そんな僕がなぜ腱鞘炎にかかったのか?
それもピッキングする右手ではなく、指板を抑えるだけの左手に!?

最初、原因は転んだ時に左手を打ち付けたせいだと思ってましたが、それはきっかけに過ぎなかったようです。
原因は僕のプレイ・スタイルにありました。



僕のギターはフラッパー(と僕が呼んでいる)スタイルで、親指でネックを支える事をほとんどせず、終始手首全体を捻ってヴィブラートをかけています。ジャズ的な細かい運指には全く不向きですが、ブルーズ的なワイルドなヴィブラートには必須な(と僕は思っている)スタイルであります。
これは分かりやすく言うと、ドアのノブを小刻みに素早く回すような動作で、それをメロディを弾いている間、終始断続的に繰り返しているわけです。

これは日常生活からすれば、かなり不自然な動きといえます。
(コードやギターソロの時にはほとんど痛みが起きないのはそのためでした)


これは、僕がブルーズや民族楽器的なプレイを好むせいもあるけど、路上演奏を続けていた事が一番の理由と思われます。
路上ではただでさえ小さなギターのメロディを伴奏や雑踏の音量に負けないようにするため、始終ヴィブラートをかけ続ける必要があるのです。
(物理的に音量が上がる事はありませんが、人間の聴覚にはメロディが伝わりやすくようです。ホンキートンク・ピアノやアコーディオンのミュゼット・チューニングと似た原理でしょうか?)

解決策を考える
という事で、
現時点では有効な解決策がありません。
演奏を止めるか、炎症止めの筋肉注射か、針か、手術になるのか…。
もしくはプレイ・スタイルを変えるのか?
これはしたく無い気がします。

さしあたって、演奏前には手首を十分に温め、逆に演奏後にほてったら素早く冷やすのが効果的なようです。

色々と治療法を当たってみると(内臓の働きも関係するため)、
腕を極力動かさずに休める、腕を動かして筋力をつける(どっちだ?)、リンパの循環を良くする、抑鬱気分を解消する、睡眠不足を解消する、小さいことをクヨクヨ悩まない、運動不足を解消する、食生活を改善する、アルコールを控える、黄砂にも注意する(肺を守る為)…、

結局、僕の生活全てがいけないようです…。
(まるで、人間一人作り変えろと言われてるようだ)


P.S.
その後、冷感療法というのを試しました。
風呂場などで手首を冷たい水に漬け、動かしてみるわけです。
(僕は鈍痛があると温めていましたが、幾つかの情報では温めてはいけないとしています。)
手首を冷やしながら親指を握り込み、手首を小指側に倒すという運動をしてみる、
すると、(十分に冷やした後なら)普段なら痛むはずの手首が何ともなかったりします。
しかし、単に冷たさで感覚が麻痺しているだけといった気もします。

P.P.S.
しばらくの間、サポーター(リストバンドのようなもの)をしていましたが、不快感が伴うため止めてしまいました。
確かに手首の負担を減らしてくれるものの、結果的に手首を温めてしまうのが良くないようです。
(今後、新しい素材のものなど見つけたらまた試してみようと思います)

付記
腱鞘炎の判定方法ですが、
有名なのにフィンケルスタインテストというのがあって、
親指を他の指で握りこみ、手首を小指側に倒して痛みがあったら(僕と同じ)ドケルバン病です。
他にもバネ指とか色んな症状があるので、専門医の診断が不可欠。


気付いたら早めに処置するほど良いらしい。
けれど左右の手というのは、元々利き手と逆の手で柔軟性などが違うので、多少の違和感があっても気付かないのだと思います。

P.S.
先日、マッサージをして貰ったところ(患部ではなく、血流を良くするために腕全体を)、痛みは和らぎました。
そして、確かに規則正しい生活を送っていると、手首の柔軟さは戻ってくるようです(逆もまた真なり^^;)

気長に治すしかなさそうです。

P.P.S.
先日、件の建築事務所で再びギターを弾かせて貰いましたが、旨い日本酒とビールを御馳走になったお陰で楽しく演奏できました。
アルコールで痛みが麻痺したのか?
しかし、これは良くない兆候だ!

             了
                  後日加筆修正予定


追記

A Clean, Well-Lighted Place

ヘミウングウェイは『清潔な明るい店』の中で、「世の中には、早く眠りたい人間と寝床に入りたがらない人間がいる」と述べていますが、僕は明らかに後者のようです。
眠れないのではなく、眠るのが嫌なわけです。
劇中の言葉を借りるなら、「夜遅くまでカフェにねばっていたい型の人間」です。

実際、以前は深夜営業のファミレスに五線紙やノートを持って行って明け方まで粘り(創作活動をしている、というのが自分への言い訳だった)、日の出後に僅かな仮眠をとって一日を始める事が多かったものです。
そこには、同じように作詞などしている友人のシンガーソングライター氏もいたりして、お互いに煮詰まって来ると片方が相手の席に移動して様々な事を語り合ったりもしました。

今でも、あの場所が恋しくなることがよくあります。


しかしながら、少々事情が変わってきました。
前述した腱鞘炎ですが、今日の様に睡眠不足が続いていると手首に鉛が詰まったように、ひどく痛み続けます。
あの寝不足で一日中頭に靄がかかったような感じよりも、遙かに煩わしい痛さです。

ヘミングウェイは夜更かしするのに若さや自信は関係無いと述べてますが、体力の方は幾文と年齢が関係しているようです。

とはいえ、これは良い機会なのかも知れないと思いました。
これまでの、不規則な生活を改める機会です。


けれど今でも、あの場所が恋しくなることがよくあります。
posted by Clark at 13:42 | Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月02日

IMLSP

イメージ 1
著作権フリーの楽曲データサイトをメモ。

   IMSLP

国際楽譜ライブラリープロジェクト。通称「ペトルッチ楽譜ライブラリー」。
個人が数十〜数百曲単位で著作権フリーの楽曲を紹介しているサイトは幾つかあるけど、青空文庫の様に大規模なこうしたライブラリーというのは他にもあるのでしょうか?


Wikipediaと同じwikiフォームを採用したパブリックドメインおよびクリエイティブコモンズライセンスの楽譜アーカイブで、数千人の作曲家と10万を超える楽曲のデータを収録。
日本と同じ死後50年計算のカナダの著作権法に従っているというところも何気に便利なところです。
(欧州の基準は死後70年。ただし、日本では第二次大戦戦勝国の著作物に対して最大12年の戦時加算が加えられるので要注意!)

IMLSPは、wikiフォームで誰でも自由に投稿できることがポイント。
著作者の死後50年が経過した著作物だけでなく、作品の自由な使用を促したい現代の作曲家のクリエイティブコモンズライセンス楽曲も受け付けています。

今のところクラシックの楽曲が多いようだけど、ジャズでもビバップ以前の楽曲やミュージカルなどが元ネタの楽曲は続々と著作権が切れているし、今後収録曲が増えたり、ジャズやポピュラー音楽専門の同種のライブラリーも今後は登場するかもしれません。


P.S.イメージ 2
ちなみに単純なコード進行については著作権が発生しないというのがJASRACの見解で、コード譜については拙プログラムJAZZ STANDARD SONG BOOKでも収録曲を募集中。
(現在の収録曲数は約4000曲)
こちらもWikiスタイルのライブラリーを作ったら、楽曲データが集まるでしょうか。
posted by Clark at 00:55 | Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月27日

路上日記

電子書籍を出版しました。
路上演奏でのエピソード、路上演奏のコツ、アドバイスなどについてまとめたオムニバス・エッセイ集です。
無料でお試し読みいただけます。



パブー『路上日記』



 cf.パブー:加賀ヒロツグの公開書籍
posted by Clark at 14:36 | Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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