2014年08月05日

Talkin'

前回までにジャンゴの魅力について色々と語ってきましたが、僕にとってジャンゴの一番の魅力は「会話」にあると思うのです。
(本当はこれが言いたかった)

 ジャンゴの曲を何回聞いても飽きないのは、そこに共演者(特にヴァイオリンのステファン・グラッペリ)との「会話」があるからだと思うのです。

 ジャンゴとグラッペリはお互いのソロが終わると、相手の語りを引き継ぐかのようにメロディを繋ぎます。
 そして、グラッペリのソロのバックでジャンゴが様々なアクセントや「煽り」を入れると、グラッペリのヴァイオリンはそれに反応して伸び伸びと盛り上がります。
 時には、ベーシストのルイ・ヴォラが妙なアクセントを入れてメンバーを刺激する事もあります。



 そして、この「会話」には様々なレベルがあります。

 まず楽曲の構成のうえでの「会話」。お互いが順番にソロを取るという全体の構成もそうだし、短い小節ごとにソロをやり取りするシークェンスが盛り込まれた楽曲もあります。
 そんな時、相手は次にどんなプレイをするのだろうと、ワクワクしてしまいます。

 その次には、お約束的なフレーズやパターンによる会話があり、その場のヒラメキの様な会話、微妙なアクセントのやり取りによる会話があります。
 さらにはレコードでは分からない、その場にいたものでしか分からない様な、繊細なレベルでの会話もあったのでしょう。


 しかし、彼らの「会話」は漫然と鑑賞するのを妨げるような、押しの強いものではありません。
 それはきっと、彼らが音楽という言語の達人だったからでしょう。


 一人一人がどんなに流暢に話せても、会話が成り立たなくてはジャズではないと思うのです。
 僕もいつかそんな、彼らの様な会話が出来るようになってみたいと思うのです。
posted by Clark at 13:45 | Comment(0) | JAZZ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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