2014年09月05日

Jingle Bells

1857年9月15日、アメリカ・ボストンの牧師ジェームズ・ピアポント(James Lord Pierpont, 1822-1893)によって、'One Horse Open Sleigh'(「一頭立ての屋根の無い馬橇」の意)のタイトルで作られた、世界的に有名なクリスマスの代表曲。

当時、コーラス部分は現在知られているものとは異なるモーツァルト風のクラシックなメロディで歌われていたが、いつ頃、誰によって現在の形になったのかは知られていない。
元々は感謝祭の為に書かれた曲で、歌詞にはクリスマスに関する事は勿論、宗教的な字句は一切登場しない。
一番の歌詞はソリで早駆けする楽しさを描いたもの。
二番では女の子をソリに乗せたら転んでしまった話、三番では転倒した事を通行人に笑われた事、四番ではソリで賭けレースに興じる様子などが描かれる。


世界中の言語で歌われており、替え歌やパロディ、オマージュの類も多い。
なかでもボビー・ヘルムズによる「ジングルベル・ロック」が有名。
(他にはスキッドロウによる「ジングルベル・メタル」という曲もある)





Dashing through the snow
In a one horse open sleigh
O'er the fields we go
Laughing all the way
Bells on bob tail ring
Making spirits bright
What fun it is to laugh and sing
A sleighing song tonight

(chorus)
|: Jingle bells, jingle bells,
Jingle all the way;
Oh! what fun it is to ride
In a one-horse open sleigh.:|


A day or two ago
I thought I'd take a ride
And soon Miss Fanny Bright
Was seated by my side,
The horse was lean and lank
Misfortune seemed his lot
He got into a drifted bank
And then we got upsot.

|: chorus :|


A day or two ago,
The story I must tell
I went out on the snow,
And on my back I fell;
A gent was riding by
In a one-horse open sleigh,
He laughed as there I sprawling lie,
But quickly drove away.

|: chorus :|


Now the ground is white
Go it while you're young,
Take the girls tonight
and sing this sleighing song;
Just get a bob tailed bay
Two forty as his speed
Hitch him to an open sleigh
And crack! you'll take the lead.

|: chorus :|


"One horse open sleigh"とは「一頭立ての屋根の無い馬橇」の事。当時の降雪期のボストンでは、ごく一般的な乗り物だった。


タイトルにもなっている"Jingle bells"は命令形で、「鈴よ、鳴り響け」といった意。また現在、"jingle bell"という語は、同曲に代表されるクリスマスソングなどで鈴の音を表現する楽器の通称にもなっている。


"bob tail"とは、手綱やソリを叩かない様に短く(或いは完全に)切り詰められた尻尾のこと。
(馬の名前がボブなわけではない)


"Miss Fanny Bright" は人名では無くニックネームで、「明るいお嬢さん」ほどの意。
モデルは、当時8歳でコネチカット生まれの少女レイチェル・ブライトとするもの、歌手でコメディアンのファニー・ブライスとするものなど諸説あるが、作者ピアポントがゼロから創作したキャラクターである可能性も高い。


"upsot"は19世紀の詩文表現で"upset"の過去形とされる。ここでは、"capsized"(転覆した)、"turned over"(ひっくり返った)といった意。前節の"lot"と韻を踏んでいる。
(また、19世紀の俗語的用法として、「酔っ払い」、「中毒者」といった意味もある)


"Two forty"とは、1マイルを2分40秒で、若しくは1時間で22.5マイルを駆け抜ける事を指しているとされている。
(これは標準種の馬としては、驚異的な速さである事を意味する)


ちなみに、ドイツ語やフランス語における最も普及したバージョンでは、英文と全く関連の無い(馬橇の登場しない)歌詞があてられている。
posted by Clark at 00:40 | Comment(0) | JAZZ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。